4.1 初段 森田将棋 (SFC / 1991年 / セタ) をレビュー

4. レトロゲーム

「初段 森田将棋」1991年 スーパーファミコン

初段 森田将棋 SFC
初段 森田将棋

開発者は故 森田和郎氏。発売元は株式会社セタ (2008年に解散および清算)
この4年前の1987年にはファミリーコンピューター版 (FC) の森田将棋が発売されている。
今から約28年前の将棋ソフト、16ビットのスーパーファミコンがどこまで強いのかを確かめてみよう。

この時代にソフトで、しかもスーパーファミコンでまともに将棋を指せるというのは驚きかもしれない。
残念ながら当時の私は将棋に一切興味が無かったのでリアルタイムではプレイしていない。

まずは同梱物を確認しよう。
マニュアル」と「段級位推薦申込書」の二つ。

日本将棋連盟公認のソフトということで、一定の成績を持って段級が認定されるようになっている。
 1. ゲーム内の段位獲得戦で3連勝する
 2. 同梱の問題を解く(5問)
当時、どのぐらいの人が申請したのだろうか?

レトロゲーム レビューは巷の動画で見ることもできるが、自分でやってみるのも面白い。
ということで、プレイしてみた感想を以下に記します。

1.ソフトの思考時間が長い!
序盤の数手は早い(たぶん定跡が入っている)が、10手目ぐらいからは1分~2分ぐらいかかる。この待ち時間が辛い。せめて相手の考慮時間の長さが分かるカウントアップタイマーぐらいついていれば良いのだが [思考中です] の表示が出ているだけ。ひたすら待つしかない。
(ソフトの指し手を待つのは FC/SFC 共に共通の悩み)
モードによっては割とすぐに指してくれるものの、その分、ソフトは相当弱くなる。

2. 段位獲得戦のレギュレーションが・・
「1手20秒」、「100手以内で勝つ」、「3連勝」となっている。
ソフトの棋力から考えて20秒、3連勝は問題ないが、「100手以内で勝つ」のは割と難しい。
ソフトの癖を掴めば短手数でも勝てるだろうが、1局指すのに20分ぐらいかかる。そのほとんどは待ち時間なので、やる気がでない・・

3. ソフト相手に駒落ち上手を持てる
「角落ち」、「飛落ち」、「飛香落ち」、「二枚落ち」、「先後指定」から選択でき、上手・下手も選べる。

4. ソフトに詰将棋を出題できる
詰将棋をチェックするための機能で、この頃は詰将棋を作るのが流行っていたのだろうか?
試しに2問ほど試したみたので、動画の方で確認ください。

SFC 初段森田将棋をやってみた
初段 森田将棋

5. 棋力はどうなの?
「段位獲得戦」でのソフトの棋力は、4級ぐらいはあると思いました。
割と粘り強く、一歩を大切にし、位を守る将棋を指すように感じました。鋭い将棋ではないものの、油断すると駒損します。人間が4級・5級ぐらいの場合でも、時間があれば負けることは無いと思います。ただ、段位獲得戦は人間側だけ20秒将棋なので慣れていないと指しきれないと思います。それを加味すると、早指しに慣れていなければ1級ぐらいでも負けることはあるかもしれません。
ただ、そもそも待ち時間が長いのでリズムが狂いがちです。それも修行でしょうか・・

6. 総合判定
級位者には悪くないかもしれません。
スーパーファミコンの処理能力(16bit)を鑑みると、良くできているほうだと思います。
決してクソゲーじゃないよ。

なお、初段 森田将棋が発売された1991年は、 名人が中原誠、棋王は羽生善治です。
羽生九段は未だトップレベルで現役。感慨深いですね。

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