0.1 将棋に関わるという悲劇

0. はじめに

将棋は悲劇だ

はじめに

30代半ばに将棋を指してみようと思ってしまうという、大きな過ちを犯してしまった私。とても気軽に考えていたのは最初だけで、事の重大さに気が付いた時には手遅れで、既に抜け出せない状態になっていた。

将棋は面白い。観るのは楽しい。
だが、指し始めると底は見えないし、頂上も見えない。自分がどこにいるのかすら分からなくなる。自分の両足は地についているのだろうか?沈みゆく沼に足を踏み入れ、浅瀬から一気に深みにはまると、まとわりつく泥の粘性に支えられた浮力で立ち一瞬安定しているようにも感じるが、何もしないとしずしずと落ちていく。何とかしようとゴールが見えないまま泥をかき分ける無力感。初級者から級位者、そして初段へと進む過程で誰もが味わう感覚だろう。

きっかけ

第2回将棋電王戦を見て将棋を指そうと決意。
ルールは小学生の時分に誰かに教えてもらっていましたが、その後、特に誰かと指すという訳でもなく。知識として知っていた程度です。でもルールを覚えているって重要。

[第2回電王戦]

第1局2013.3.23阿部光瑠 四段習甦
第2局2013.3.30佐藤慎一 四段ponanza
第3局2013.4.6船江恒平 五段ツツカナ
第4局2013.4.13塚田泰明 九段Puella α
第5局2013.4.20三浦弘行 八段GPS将棋

PV を見て興味を持ったのだと思う。IT業界にいるので人間対コンピューターという構図が純粋に面白そうとも。

第1局を最初から最後まで飽きずに観て、第2局に衝撃を受ける。
将棋はゲームとして複雑で計算力だけではどうにもならないというようなイメージだったのが、かなりな熱戦を展開するぐらいにコンピューターソフトが将棋を指しこなしており、且つ、最後にはプロ棋士が負け、何とも言えない暗い雰囲気に包まれるという、あれをリアルタイムで生中継で見て、「ああ、ここまで熱くなるんだな」と感銘を受けた訳です。

電王戦を毎週楽しく観て、さて、自分で将棋を指してみようかと思うものの、どうして良いのか分からないのです。相手がいないし、オンライン対戦とかやれるほど腕前は無いし。将棋教室とか将棋道場の場所も知らないし、道場とかマニアっぽくて怖そうだし

ソフトと対戦

ボナンザがフリーで使えるということでダウンロードして指してみるものの、勝てない訳です。こっちは、そもそも将棋の基礎を知らない訳で、見よう見真似でやってるから、どう攻めてよいのかよく分からない。相手はソフトだから容赦なく攻めてくる。1手でも長く指すために守って延命、「待った」をして指し直し、なんてことをやって、でも埒が明かないので諦める。

それから数か月ぐらい経過し、その間、将棋の事は頭の片隅にもなかったのだけれども、何かの拍子に「激指」を購入。たぶん、記念版で安価だったのと、「指し手ガイド付き」というような説明を見つけて買ってみたのだと思います。
道場モードというのがあって、10級ぐらいからスタートしてソフトのレベルも少しずつ上がっていくというので、夜な夜な将棋を指すようになりました。
でも、2級、3級ぐらいまで行くと、そこから先は昇級できないようになり、それでも1000局ぐらい指して、これはいよいよ基礎から学習しないとならないなと、思い立ちました。

将棋教室・情報収集

NHK の将棋教室(青山)、ねこまど将棋教室で講座を受けたり、指導対局を受けたりする。駒落ちというシステムを知るのもこの頃。携帯棋譜中継、名人戦棋譜速報の有料会員になり、プロの対局を観戦するようになる。棋書を読んだり、イベントに行ったりで将棋界隈の知識を取り入れる。
Twitter で将棋関連をフォローしまくる。個人の方のブログなどを参考とさせてもらう。
こういう時期はえてして楽しいものです。新しい情報に触れ、新しい発見がある。でも、棋力の方は上がっている訳でもなく、将棋ウォーズでは3級程度。

社団戦

ねこまど将棋教室での級位者大会に度々参戦しているなかで、2014年12月末の大会後の忘年会で、北尾まどか女流二段から社団戦参戦のアイデアが出る。「大会=怖い」という殺伐としたイメージを持っていましたが、団体戦ということであれば、心細いこともないだろうと安易に考えてしまい、つい、手を挙げてしまう。

これが私の人生における最大の判断ミスかもしれない(笑)


同じく参加するメンバーも級位者レベルであり、今考えると、級位者が社団戦5部で出場するという随分と無謀な挑戦だと思うし、実際にも無謀な挑戦であった。私たちは深く傷を負い、ある者は去り、ある者は傷をも楽しむという変な体質に。その時の様子は、社団戦ねこまどチーム(26)に記録している。

再び立ち上がる

高い壁を感じた社団戦の後、なぜか将棋を辞めることは無かった。それはとても貴重な体験を得ることができたから。勝敗はともかく、今まで知らかった異様な世界に立ち入ることができた。この感謝の気持ちを返そうということで、ねこまど杯将棋大会(@東京 将棋会館)を2回開催したり、ねこまど将棋チャンネルを開始する。メンバーと練習対局をしたり、遠征に行ったりして、将棋経験値を積む。

初段へ

初心者~級位者~初段という中で、主に1,2級あたりから初段になるのにどのような事をしたのかということを、本サイトで書いていきたいと思いますが、2015年末ぐらいに、ようやく将棋ウォーズで初段になりました。課金してなかったので、1日3局を継続して初段になるのには、割と苦労しました。あと少しで昇段という頃には居飛車穴熊を連投しました。
棋力が上がって初段という訳ではなく、戦い方に慣れたという方が正しいのかもしれません。その後、将棋クエストも併用しだして、こちらでも直ぐに初段に。
オンラインアプリの初段は、真の初段か?ということは差し置いて、いままでの学習の目安としてよかったなと思っています。

停滞、そしてこれから将棋は上達できるのか?

将棋ウォーズ経由で連盟の初段免状も頂きました。
ここで一段落かなとも思い、棋力の方は停滞します。加齢の影響で記憶力も落ちてきています。
社団戦には出場し続けており、毎回終わるたびに、「今回で終わりかな」と思いつつも、近くなると「もう一回出ようか」となる。不思議なものだ。
それでも、もうちょっとだけ強くなりたいなとも思っており、「ゆるく三段を目指す」というのが当面の目標です。ガチ勢はまだ怖い。

でも、私の経験から言うと、「観る将に専念する」のが一番楽しいです。
棋力を上げ、勝負に勝つには、しかも、頭が固くなっている大人がやるには、相当に困難を伴います。この困難に打ち勝つには時間とお金が必要です。そして、家族の理解(呆れ)もなければなりません。

だから私は言いたい。「撤退するなら今だ」と。将棋的に言うと「指した手の30手先が悪手」ですよと。
それでも指すことを諦めない大人がいれば、

ぜひ、一緒に学び、後悔しましょう(笑)

将棋は日本の文化。みんなで楽しもう!


P.S.
Shogi.PW の PW は、”Prisoner of War = 戦争捕虜” です。
将棋という戦争の中、私はまるで捕虜のよう。

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将棋上達の心構え

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