2.4 上位互換を探せ

2. 棋力の向上

上位互換

自分の棋風が確立できたら、その先に思いを巡らせる。
棋風は個性であり理想である。
理想通りの将棋を指して勝つことができたら、どんなに気持ちが良いだろうか。
それを自分に代わって実現してくれるのがプロ棋士である。

自分の延長線上に誰がいるのかを探し、自分のお手本にすると良い。
居飛車、振り飛車、攻め、受け、序盤の構想、終盤の切れ味など、棋士の持ち味を探すのも楽しい。
この時、自分の棋風と関係のない項目で選択すると失敗する
話が面白いから、人気があるから、顔が好きだから、出身地が同じだから、などは将棋とは関係ない。
冷静に判断しよう。あくまで自分の将棋のお手本にする棋士を探すのだ。

第77期順位戦の名人+A級の棋士だと、私は以下で捉えている。棋風は変わるので「→」で示す。
 佐藤天彦 名人:受け→バランス型
 羽生善治 九段:居飛車+バランス型
 稲葉陽 八段:居飛車+バランス型
 広瀬章人 竜王:振り飛車→居飛車+攻め→バランス型+終盤力
 佐藤康光 九段:独自定跡+力戦
 久保利明 九段:振り飛車+捌き+粘り
 豊島将之 二冠:居飛車+バランス型→攻め
 深浦康市 九段:居飛車+やや受け
 三浦弘行 九段:居飛車+定跡+やや攻め
 糸谷哲郎 八段:独特+怪力
 阿久津主税 八段:居飛車+攻め
トップ棋士は中継される割合も多いので、お手本にはもってこいだ。
棋譜中継で観戦しながら次に何を指すのかを考え、その手が自分と同じであったり、何気ない一手でも感心するようなことがあれば、その棋士があなたの理想となる。

私の場合は伊藤沙恵女流二段がお手本。
薄い陣形も苦にせず、相手の攻めを交わしたり、しっかり受けたりしながら、最終的に玉周辺のバランス感が凄い。受けの見切りが女流棋士では随一。(男性)棋士を入れても、その能力は上位にくるだろう。私にとっては面白過ぎる将棋であり、必ず棋譜を並べるようにしている。
第5期リコー杯女流王座戦 第3局(2015.11.28)の死闘は今でも色褪せない。
 http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/5/joryu_ouza201511280101.html

あるいは戦型によって、お手本の先生を決めておいても良い。
中飛車なら里見香奈 女流四冠、三間飛車なら山本(博) 四段、角換わりなら藤井七段、相掛かりなら山崎八段など、その先生がその戦型を必ず指すという訳ではないが、それぞれの棋士の十八番を自分の棋風に取り入れるのも有効である。

このお手本を私は「上位互換」と呼んでいる。
自分の理想を体現してくれる棋士だから、自ずと応援にも力が入る。

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将棋上達の心構え

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