1.6 格上に勝つには?

1. 将棋とは

格上に勝てるの?

将棋の対局を続けていると避けて通れないのは強い相手(格上)との対戦である。
級位者同士で、例えば2級と4級というような差であれば無いに等しいが、1級と二段となると割と大きい。将棋は実力通りに終わることも多い。レートの場合は200違うと完全に勝てないように感じる。100以内であれば誤差範囲、まだチャンスはある。

相手の棋力が分からないまま指していて、途中で強さに気が付くこともある。キツイ手がビシビシ来て、もしかして?と対局後に見ると高段者だったとか。(将棋クエストは300ぐらい上のレートに当たることがある。なんでレート2000の五段とマッチングされるのよ・・・)

でも、冷静に振り返ってみるとノーチャンスだった訳ではないことも多いはずだ。
10分切れ負けの気軽なオンライン将棋では、集中しないで指している人も多い。普段指さない戦型を試してみたり、テレビを見ながら、猫を撫ぜながら、通勤の途中で、などベストな環境で指しているとは限らない。クリックミスだってある。

なんかないのか?

さて、もう少し実戦的に勝つための方策を考えてみよう。
序盤は定跡系で乗り切ったとして、差がつきだすのは中盤で、何もしないとそのまま終盤で斬られてしまう。でも終盤で斬り合いを挑んでも足りない。
相居飛車だと奇麗な右肩下がり⤵グラフになり、相振り飛車だとある点でガクンと落ちる↓グラフになる、というのが真っ向から挑んだ際の評価値の変化であろう。

では、どうすれば良いのだろうか?

それは「受け」しかない。
私が受け将棋だから言いたいというのもあるが、将棋のゲーム性を利用した逆転の要素を見いだせるからでもある。

将棋で一番かっこいいのは「即詰み」なので、多くの場合、「詰みそう」という感覚から寄せに入る。高段者であれば詰みを逃すのは恥ずかしいから、なおさら、攻め切る手順を探そうとする。そして、ここに間違いが生じる可能性がある。しっかりとした受け、きわどい逃げ、攻め駒を外す、ということが効果的にでき、それが5手ぐらい続けられると可能性が出てくる。攻め疲れ、焦り、攻め方からの駒損が出てくるからだ。


具体的には、金を使った受け(安い駒を使わないーセオリーを外す)、駒を捨てての逃げ、9三への逃げ(斜め駒が無いと一瞬詰まない)、桂頭への逃げ(ことわざ通り)、入玉方面の相手方の桂香を取る、長手数での即詰みコースではなく短手数で詰まされるが分かりにくい方に逃げる、などである。受けの勝負手だ。
もちろん、そんなはったりみたい手はプロレベルには通用しない。だが、短い時間の将棋で、相手がアマチュアであれば試してみる価値はある。

プロの実践例

里見 vs 渡部

格上を倒す出来事でいうと、第29期女流王位戦を思い浮かべる人も多いかもしれない。
女流五冠の里見香奈(当時)から渡部愛 女流二段(当時)が女流王位を奪取し、女流棋界に衝撃が走った。絶対的な里見さんから、強くなったとはいえ安定的に結果が出ていたとは言えない渡部さんがタイトル戦で勝ち切るとは思っていない人も多かったはずだ。
その後のいろいろな証言から、以下が鍵になったと考えている。渡部側からみた里見対策だ。
 1.出雲のイナズマが出ない展開の将棋にする(捌かせない)
 2.終盤は誰もが必ずミスをするから、それを逃さない
 3.自分の長所をしっかりと理解して勝負する
里見さんの攻めが鋭いのが周知の事実ではあるのだが、必ずしも最善手ではなく次善手を指してくることもある。その差を見つけることが糸口につながるかもしれない。攻められ続けていても、粘り強く、集中力を切らさず指すことでチャンスは生まれる。

2019年1月20日 第45期 岡田美術館杯 女流名人戦が始まる。
女流名人は里見香奈。
対するは伊藤沙恵女流二段。粘り強く指すことに関しては女流随一だろう。局面が混戦になれば絶対にチャンスが来る。実は攻めも強く、本人は受け将棋だと思っていない。女流記録の19連勝を持つ里見香奈の20連勝目を止めたし、AbemaTV 女流トーナメントでは里見を下して優勝している。期待大!

岡田美術館杯 女流名人戦 中継サイト
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

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1. 将棋とは
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将棋上達の心構え

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