2019.5.14 【将棋】第5期 叡王戦を応援するプロジェクト

第4期叡王戦が終わって束の間、第5期に向けてあたらしい試みが発表されました。

https://camp-fire.jp/projects/view/156994

以前からクラウドファンディングによる棋戦のアイデアはあったものの、誰も手を付けないという状況でした。タイトル戦を主宰するドワンゴ自体が動きを見せることで、他でも追随するかもしれません。

しかしながら、いろんな意味でこのタイミングは様々な憶測を呼ぶこととなります。

経営に関する3つの疑問

かつては飛ぶ鳥を落とす勢いのドワンゴ。カドカワとの経営統合により更なる飛躍が期待されていました。ですが、現時点においてドワンゴの業績は下降線の一途であり、安定収益の一つのプレミアム会員数も減少傾向とあり苦しい経営状況が見えています。

叡王戦は危ないのか?

夏野 新社長は「第5期叡王戦は開催します」と約束します。
しかしながら、続いて「ドワンゴ1社では支えきれない」とも発言しています。他のインターネット放送局、他のIT企業などからの参画の検討をにおわせています。
ニコニコ動画における三大コンテンツとされる将棋ですが、タイトル戦を主宰するとなると、相応の費用が必要であり、費用対効果に見合わないことだってあります。
文化支援のようにポンとお金を出すという時代ではありません。集客できるコンテンツとして成立しない限り、あるいはそれに見合った額を探るのがビジネスでは常識でしょう。
これは叡王戦に限ったことではなく、他のタイトル戦も新聞社が主催であることから、全く同じ状況です。むしろ叡王戦よりも他のタイトル戦の方が危ないかもしれません。

将棋のタイトル戦の継続を望むのであれば、叡王戦を叩くのは得策ではありません。一つ撤退っすると、他も撤退しやすくなります。一つ、また一つと無くなっていくことも考えられます。

スポンサー探しは?

(クラウドファンディングの前に)他にスポンサーを集えばよいじゃないか?という意見もあるでしょう。これは多分、民衆に言われなくても既に複数接触していることでしょう。ですが、このご時世、1000万単位の協賛をしてくれる企業がどのぐらい存在するでしょうか?藤井七段の活躍により一気にお茶の間認知度を増したとはいえ、まだまだマイナー競技の将棋にお金を出すのは難しいような気がします。

協賛したいと思うのは、その先に購買者が見える必要があります。
「観る将」とは何者で、どこに居るのでしょうか?サッカー観戦にスタジアムに集まるサポーターのように視覚的に確認することができるのでしょうか?あまりに不透明な顧客母集団に対して巨額のお金は動かせません。

将棋タイトル戦へのスポンサーを増やしたければ、ファンはビジビリティを増すべきでしょう。実名・顔写真入りでの投稿、ファン同士のイベントの開催など、とにかく存在をアピールすべきです。

将棋連盟の公式見解は?

そういえば、将棋連盟はこの件について何か発言してただろうか?
新しいことには批判もつきものですから、連盟も何か見解を示すべきでしょうね。
連盟が何も言っていないので、少しモヤモヤした感じがあります。

このプロジェクトってどうなのよ

さて、将棋界においては新しい試みとなるクラウドファンディングです。
ツイッターでは色々な意見が上がっているようです。

200万円って?

200万円集めて、返礼品やその他の人件費を差し引くと利益はあまり残りません
なので、この200万円はタイトル戦運営のための使途ではなく、「賑やかし」であると考えられます。つまりは、まだまだファンスポンサーという位置づけではないとうことでしょう。純粋に500万円ぐらいがタイトル戦運営(棋士への配分含め)に使われるようになれば、スポンサーという位置づけにできると思われます。
500万円をファンから集められるのであれば、企業スポンサー集めにも役立つこととなります。個人ファンから200万だから企業であれば500万からという値付けができるようになるからです。

対局のスケジュールが分からない

「振り駒兼見届け人」は、対局の日が分からないのに申し込まなければなりません。
例えば、「各段の決勝は必ず土日に対局をつけます」としたら、対局日が未定でも申し込む人を確保しやすいでしょう。
七番勝負については、やはり挑戦者が決まってから申し込みたい。

見届け人ってどうだったの?

第4期叡王戦七番勝負から導入された見届け人制度ですが、総括されたのでしょうか?
特に問題が無かったから継続されることになったのか、あるいは何らかの改良があるのかどうか、そのあたりのまとめを知りたい。多分、この制度に反対していた人も居たと思うので、最低限のコンセンサスは必要かと。

もっと良い返礼品は無いのか?

扇子のデザインは未定です。ある程度は提示して欲しかった。
他のクラウドファンディングプロジェクトを見ると、限定品が充実しているように思えました。将棋というと色紙・扇子という昔から代わり映えのしないグッズしかありません。もっと幅を広げて検討して欲しいと思います。

将棋を支え続けることはできるのか?

情報に価値はあるものの、その交換容易性により結果として情報の価値は低くなりました。
対局室の様子は無料で映像が閲覧でき、解説も無料、イベントに参加しなくてもネタバレツイートで確認できる、テレビを見逃しても違法系アップロードで無料で観られる、棋譜はネットに落ちてる、その他諸々、インターネット上で将棋の情報を容易に探すことができるようになりました。それにより、情報に対してお金を出すことが無くなりました。
代わりに、モノとコトに対して価値づけされてお金が動けばよいのですが、将棋界はまだまだ進んでいないと思われます。それがスポンサー探しを難航させる遠因にもなっています。

今回のクラウドファンディングは、直接的に「あなた、いくら出しますか?」と聞く良い試みだと思っています。

これからの将棋界が営業的に成功するのは、良質な顧客を囲い込むことが必要です。
良質の顧客とは将棋オタクではありません。
将棋を複数の趣味の一つとしていて、年間にそれなりの支出をする人が良質な顧客です。

例えば、
A.趣味は将棋だけ。観る・イベント・指す。どれでも良いが余暇のほとんどを将棋のために費やし、必要とあれば高額支出もする。
B.趣味は複数。たまに将棋に熱中することがある。他にはスポーツ観戦や旅行・キャンプ・ドライブなど外に出て行動するのが好き。
というという二つのパターンがあったとすると、断然Bのほうが良質な顧客です。

一見、Aの方が良いと見えつつ、Aが顧客になるのは将棋産業の中だけであり、他への出費を見込めません。広告は盤駒、対局時計に限られてきます。
Bは、将棋も出費先の一つであり、もっとお金が掛かる趣味も持っています。そうすると、将棋の媒体で高級時計の広告を出すことも有効となります。

スポンサーというのは、つまりはそういうことで、何かの興味がある人のもう一つの興味に働きかけるということなのです。
テニスのスポンサーに高級時計や高級車が多いのは、テニスの観戦者と購買者がマッチしているからです。テニスのスポンサーにラケットメーカーだけであれば大きな大会は開催できません。サッカーの大会のスポンサーがサッカーボールメーカーだけ、野球の大会のスポンサーがバットとグローブだけというのはあり得ないでしょう。

それから、あとはやはり顧客の収入です。
3つの趣味に対して、それぞれ年間100万円ずつ出すぐらいの人が良質な顧客です。
手取りで800万円、額面で1000万円~1500万円ぐらいの層が一番の狙い目です。もちろん年収1億円の人を相手にしても良いのですが、圧倒的に人数が少なく、年齢構成比の幅が狭くなります。将棋界は、年収1000万円を1万人囲えれば、どんどんスポンサーを集められるでしょう。ヨットの広告は無理だが、車やハウスメーカーあたりの支持は得られるでしょう。(私のおススメはBMW)

目指せクラウドファンディング2000万円

グダグダと書きましたが、私は「第5期 叡王戦を応援するプロジェクト」を支持します!
200万円なんてちっぽけな目標ではなく、現実的に達成できそうな2000万円ぐらいでやりましょうよ、運営さん。

第5期 叡王戦を応援するプロジェクト

ゴーニコニコ とういことで 52,525円と、少し足して入札しました。
さて、対局日に都合がつくのか・・・

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